ニコレットガムの効果と副作用

ニコレットガムは、ヨーロッパで考案されたニコチン置換療法という理念に基づいた治療薬で、禁煙をサポートすることが目的となっています。具体的にはニコチンが内部に配合されており、歯茎から補給することによりタバコを吸わなくても平気な状態になります。また、タバコの様に煙が発生することはないので、発がん物質のタールや老化を進行させる一酸化炭素などの有害物質から離れることが出来ます。

なお、ニコチンは脳内のレセプターと結合することにより、ドーパミンという快楽物質を分泌するという作用があります。これにより、一時的にはゆったりとリラックスした気分になるのですが、レセプターが空っぽになるにつれて今度はノルアドレナリンという不快物質が生産されます。この物質はニコチンが完全になくなるまで分泌されるので、タバコをやめた場合は数日間は非常にイライラとした気分が続きます。

ニコレットによる禁煙はニコチンを補給しているので、ノルアドレナリンが原因の禁断症状に見舞われることはありません。つまり、苦しむことなく禁煙できるという効果を期待できるということで、どこででも利用できるということ共に人気を集めている理由となっています。

一方ニコレットの副作用は、吐き気、眩暈、腹痛などです。これらはニコチンの作用によるものであり、徐々に使用量を減らしていくことにより改善されます。ニコチンは非常に強い中毒性を持つ物質ですが、ニコレットをやめるのは禁煙ほど辛い思いをすることはありません。これは、口腔粘膜からのニコチンの補給は肺喫煙と比較するとレセプターに到達するまでに時間がかかるからです。それだけドーパミンの分泌もゆっくりになるので、急激に作用しない分反動も少なくなります。